高気密高断熱の家を建てたい!注文住宅の雑学について初心者にもわかりやすく紹介
高気密・高断熱の注文住宅は省エネで家計に優しい
注文住宅では、予算の許す限り施主のさまざまなこだわりを家づくりに反映させることができますが、最近人気が高いのが高気密・高断熱の実現です。
室内の快適性を向上させるだけでなく、家計にもやさしいというのが人気の理由となっています。
高気密とは住宅内の気密性を高めることで、壁や天井などの境目に隙間が生じないような施工を行うなどして、室内の空気が外へ出にくくしたり、また外気が入ってこないようにしたりします。
一方、高断熱はその名の通り断熱性能が高いことで、具体的には高品質な断熱材を用いたり、窓を二重窓にしたりすることで熱が建材を伝わって出入りするのをできるだけ防ぐような手法を用います。
高気密・高断熱にすれば外気温の変化が室内に伝わりにくくなるため、年間を通じて室温を安定させるのに役立ちます。
また、その分だけ空調効率も高くなるので、省エネにも貢献します。
つまり高気密・高断熱は、注文住宅を建てるに当たって経済性へのこだわりも満足させる手法だということになります。
注文住宅を建設するならヒートショック対策を忘れずに
日本の注文住宅は、アメリカやカナダといった欧米に比べて狭い敷地に建築しているのでトイレや浴室などの水回りが北側や西側に設置される事がほとんどであり、北側や西側は日当たりが悪く南側や東側の居室に比べて室温が低く心筋梗塞や脳卒中など重大な血管疾患の発症リスクが高くなっています。
南側の居室と北側の洗面所では、室温が10℃以上あることも少なく心筋梗塞や脳卒中の危険性が高いとされています。
ヒートショックは、室温が10℃以上低下すると血管が急激に収縮して一気に血圧が上がり心筋梗塞や脳卒中の発症リスクが上がり、急激な血圧変動は心筋梗塞や脳卒中を発症しなくても意識障害や失神などの症状を発症するケースがあります。
注文住宅は、間取りを自由に設計できるだけでなく外壁や断熱材のグレードを上げる事で断熱性能を向上させることも可能であり、断熱性能だけでなく床暖房や全館空調など暖房システムでヒートショックを予防する事が可能です。